Web3.0って結局何?デジタルが目指す資本主義のあり方は【#2_スタートアップで働くひとのための”スタートアップニュース”】
今週はスタートアップ界隈で気になったニュースを3本紹介、独自解説を入れました!
その他に、先週末読んでとても良かった本があるので末尾に紹介しています。
それでは今週も張り切っていきましょう🐧

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おはようございます🌞
はまださんです。今週も月曜日がやってきましたね!
先週はスタートアップ界隈でいろいろなことがありました。SNSの炎上や、大型資金調達の発表、面白くてためになるnoteもでてきましたね!中でもSNSの炎上は怖いなあと。
会社の名前を背負ってアカウントを運用している場合は、「自由に」運用できないなと、日々痛感する日々です。
さて、今回のトピックは3本。
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資金調達報道、どう見る?京都フュージョニアリング総額20億円調達
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結局、採用活動は社員全員が関わるべき?
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結局Web3.0って何?
topic1 資金調達報道、どう見る?京都フュージョニアリング総額20億円調達
先週は資金調達のニュースが多く飛び込んできた。中でも調達額が大きかった案件としては、核融合スタートアップの京都フュージョンアーツ、HR領域のHRBrain、バックオフィスをサポートしてくれるありがたい存在のキャスターなど、多くの企業が資金調達を発表。 資金調達に関しては、DIAMOND SIGNALさんの記事が綺麗にまとまっていたので、参考までに。
にしても、キャスターはシリーズD。多くの会社のバックオフィス部門では、「ありがたい」存在なのではないか。
さて資金調達ニュースの中で今回は、京都フュージョニアリングについて見ていく。
同社は、2019年設立の京都大学発ベンチャー。Arthur D. Little Japanにて、新規事業などの戦略コンサルティング、エネルギースタートアップのエナリスにて、マザーズ上場、資本業務提携、AIを活用したR&D等を主導してきた長尾昴氏をCEOに、京都大学の研究ソースを活かして事業開発に取り組んでいる。
研究ソース自体は、共同創業者であり京都大学エネルギー理工学研究所・原子エネルギー研究分野の小西哲之氏のもののようだ。
その他経営陣はその道に精通した教授陣や、営業面では商社出身の人材を置き、かつ海外展開もしている。なかなか「強そうな」会社だ。研究分野から生まれた、大学発ベンチャーらしい会社とも言えるだろう。
ここで普段のニュースの書き方らなばVCの話をしたくなるが、今回はしない。正直、どこでも書いているしただのコピペになるので割愛する。
それよりも、用途だ。
同社によれば今回の資金調達用は、「研究開発投資の加速」「グローバルで活躍できるエンジニアとビジネスパーソンの採用」、そして「事業拡大のための運転資金確保」とのことだ。
実際、スタートアップ・ベンチャーの資金調達用は「採用」と「研究開発費」がほとんどだ。特に研究開発系であればなおさらだろう。
同社の場合は、エンジニア採用がことさら難しそうに感じる。「核融合」のカテゴリで見た場合、そもそもの母体数が少なそうだ。それに加え、海外展開もすでに行っている(イギリス)。ビジネス英会話程度軽くこなせるエンジニアがいないと話が進まなさそうだ。
よくよくこの会社を深ぼっていくとJ-Startupへの選出や、東洋経済の『すごいベンチャー100』、『Forbes JAPAN 100』への選出など、「スタートアップの経営者であれば押さえておきたいところのすべて」を抑えている。 ここからもSNSでは普段見えない「強い」ベンチャー・スタートアップがいるということがわかる。
各メディアの資金調達記事の書き方も見てみよう。日経ビジネスは大型の解説記事を展開。「日本の核融合ビジネスが本格的に動き出す」とはじめ、世界市場も視野に入れてストーリーを展開。なかなかの気合の入れようだ。
お決まりのTechCrunchは、資金調達の型に当てはめた記事。
めずらしくビジネスインサイダージャパンでも記事が掲載されており、世界の核融合熱を背景に今回の資金調達を語る流れで書いていた。
やはり、今回の各メディアの動きを見ても、何かストーリーがある資金調達は取り上げ方が大きいようにみえる。世界の動向は〜とか、日本の立ち位置は〜とかを語れると他社でも応援したくなる。
スタートアップの社員にとっては、なかなか自社以外の資金調達ニュースに盛り上がることができないだろう。今回の見方を参考にしてもらえると、なぜ資金調達が重要なのか、どういった会社が今世間から注目されているのか「わかる」かもしれない。
topic2 結局、採用活動は社員全員が関わるべき?
採用活動は、多分どこの会社でも「課題」だ。今回は、SELECK編集長のカジュアル面談記事がなかなか面白かったので共有したい。
カジュアル面談の経験は、スタートアップで働いていれば誰しも一度はあるかもしれない。採用選考まではいかないけど、まずは一回カジュアルに話しましょうという感じで、双方はじめてのコミュニケーション機会として設置されている。特にグロース期に突入した企業になってくると、社長だけではなく社員まで動員されるようになるだろう。
とはいえ、人事でもないのに候補者と何を話せばいいんだとなる人も多いだろう。あらかじめ、話す内容や資料があれば「なんとかはなりそう」だが、とはいえだ。
同記事でも登場している企業が一部あるが、採用がうまいと感じる企業は、
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10X
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Ubie
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LayerX
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キャディ
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メルカリ(規模が大きいけど)
だと個人的には思っている。
社員総出でカジュ面談やPodCast、notewを展開。他のスタートアップとの数値比較はできないが、「盛り上がっている」ようにもみえるし、そのため「成功している」ようにもみえる。 実際、界隈でも強そうな人間が入社しているので成功しているのだろう。採用は、人事担当者だけがやっていればいいという時代は終わったのかもしれない。
topic3 結局Web3.0って何?
例えばどのような課題があるのだろうか。想定されるテーマを書いてみた。
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ビッグテックに支配されたこの環境下、GoogleやFacebookといったプラットフォーマーを介さない限り、理想的な情報発信をすることができない点。
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プラットフォーマーの急な仕様変更により、今まではSEOで上位表示ができていた記事が下位表示になった点。
ブロックチェーンという技術が偉大という話ではない。あくまでもインターネットという仮想空間上で「価値」を保証できる技術だからこそ、デジタルの資本主義を目指すWeb3.0において必要なものという位置付けがされているように思う。
ではWeb3.0は2.0と何が違うのだろうか。
非中央集権のインターネットであり、現状の中央集権型のインターネットではないということだ。つまり、ビッグテックの支配からは逃れ、新しいインターネットの世の中を作りましょうという話に聞こえる。
現状誕生しているトレンドとして、DeFiやメタバース、NFT、ソーシャルトークンの4つがあるという。そしてこれらは国境を越え、人種関係なく平等にサービスを受けることができる。もちろん、インターネットへの接続は不可欠だ。
【はまださんの読書:『Work in Tech!』】
不定期で今回から、おすすめの本を紹介していきます! 今回は、現在SmartNewsエンジニア部門でTechnical Product Managerしている「たいろー」さんの新著です。
この本、「スタートアップで働く上での心得がまとまっている」んですね。OKR含め、マネージャーとはどうあるべきなのかを含め、成長する会社で働くための心構えがまとまっていました。
1時間程度で読めるので、気になった方はぜひ。オーディオブックだとちょうどいい本かもと思いました。
今回は3本のニューストピックとおすすめの本を紹介しました!
今後はニュース3本を目安に、スタートアップ内でのトレンドと、はまださん独自解説をしていければいいなと思います。
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今週もがんばりましょう💪
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